広島県広島市に本社を置き、自動車部品の集荷・納品業務を核とした物流企業の株式会社ロジコム・アイ様。ロジコムグループの一員として、自動車産業の物流インフラに特化し、最適輸送のシステムを実現されています。U D トラックスのQuon(クオン)CGショートキャブ車の復活導入に至ったその経緯を、当社の金築が、社長の小林様にお伺いしました。
母体企業ロジコムとの協働で自動車部品の広域輸送に特化
(金築)まずはじめに事業内容について、また輸送エリアについてもお聞かせください。
(小林)ご存じのように、自動車産業は世界の経済を支える基盤産業です。当社は、その車体組立工程で欠かせない自動車部品の物流に特化したロジコムグループの一員として、輸送部門を担う事業を展開。主に部品メーカーからの集荷、自動車メーカーへの納品を行っています。国内の全自動車メーカーと、約700社もの部品メーカーとの取引があり、その全輸送をロジコム・アイが担っています。輸送エリアは、南東北・関東、中部・関西、中国、九州エリアに主要な拠点と事業所を置き、高精度な物流ネットワークを全国規模で展開しています。
中継地点でドライバーを交替 乗継輸送で日帰り勤務が可能に
(金築)御社では、乗継輸送を導入されていますが、その概要についてお聞かせください。
(小林)乗継輸送は、最近では国土交通省が推奨している輸送モデルでもあります。当社では、厳しい労働環境の改善や働き方改革の一環という目的よりも、あくまでも輸送効率、リードタイム短縮のために取り組みが始まりました。ドライバー1人が長距離を走ると、夜は仮眠を取るのでその間物流は停滞します。でも中継地点でドライバーが交替すれば、トラックはそのまま走り続け積荷は最短時間で届けられるメリットがあります。当社の場合は、単車での実施が可能な、中継地点でドライバーの交替だけを行う一番シンプルな方法を採用しています。
(金築)具体的には、ドライバーの方はどのような方法で交替しているのでしょうか。
(小林)例えば、2名のドライバーがそれぞれの拠点を出発し、高速道路の中間地点にあるPA等で合流します。到着後、乗ってきたトラックの鍵を交換し、相手の車両に乗り換えて元の拠点へと戻る仕組みです。長距離の輸送を1人で走り切るのではなく、2人でバトンを繋ぐように荷物を運ぶことで、宿泊や仮眠を伴うような運行を回避できます。その結果、拘束時間が削減され、長距離乗務でも日帰りでの勤務が可能となるため、ドライバーの負荷軽減にも大きく貢献しています。
一方で、運用上の課題も存在します。例えば、合流予定のPA駐車場が満車で駐車できないケースです。その対策として、事前に代替案を全ルートで策定し、ドライバーが現場で混乱しないようマニュアル化を徹底しています。
さらに、悪天候への対応も必要です。大雪などで通行止めが発生した場合に備え、迂回ルート上のPAで交替を行うなど、あらゆる事態を想定した緻密なルール作りによって、臨機応変かつ確実な輸送を実現しています。