乗継輸送の体制強化に向け

Quonショートキャブという最適解。
 

株式会社ロジコム・アイ様(広島県広島市)

登場人物(2026年6月取材当時)

株式会社ロジコム・アイ 代表取締役社長 小林 雄 様

UDトラックス株式会社 広島地域営業部 カスタマーアドバイザー 金築 義昭

代表取締役社長の小林様。小林様はグループの中核企業であるロジコムに入社後、複数の拠点を経験。2015年に広島のロジコム本社に異動した後、同グループの輸送部門を担うロジコム・アイに転籍。2022年に社長職に就任し今年で4年目になる。従業員には常にステップアップの機会を用意し、同社を率いている。

カスタマーアドバイザー(CA)の金築。小林社長とのお付き合いは6年ほど前から。上司の営業部長から業務を引き継ぎ、ロジコム・アイ様の担当になって1年目になる。現在は、Quonショートキャブ車の一括購入を一手に引き受け、同社の増車体制に向けて機敏に動き、深い信頼関係を着実に築いている。


広島県広島市に本社を置き、自動車部品の集荷・納品業務を核とした物流企業の株式会社ロジコム・アイ様。ロジコムグループの一員として、自動車産業の物流インフラに特化し、最適輸送のシステムを実現されています。U D トラックスのQuon(クオン)CGショートキャブ車の復活導入に至ったその経緯を、当社の金築が、社長の小林様にお伺いしました。

 

母体企業ロジコムとの協働で自動車部品の広域輸送に特化

(金築)まずはじめに事業内容について、また輸送エリアについてもお聞かせください。

(小林)ご存じのように、自動車産業は世界の経済を支える基盤産業です。当社は、その車体組立工程で欠かせない自動車部品の物流に特化したロジコムグループの一員として、輸送部門を担う事業を展開。主に部品メーカーからの集荷、自動車メーカーへの納品を行っています。国内の全自動車メーカーと、約700社もの部品メーカーとの取引があり、その全輸送をロジコム・アイが担っています。輸送エリアは、南東北・関東、中部・関西、中国、九州エリアに主要な拠点と事業所を置き、高精度な物流ネットワークを全国規模で展開しています。
 

中継地点でドライバーを交替 乗継輸送で日帰り勤務が可能に

(金築)御社では、乗継輸送を導入されていますが、その概要についてお聞かせください。

(小林)乗継輸送は、最近では国土交通省が推奨している輸送モデルでもあります。当社では、厳しい労働環境の改善や働き方改革の一環という目的よりも、あくまでも輸送効率、リードタイム短縮のために取り組みが始まりました。ドライバー1人が長距離を走ると、夜は仮眠を取るのでその間物流は停滞します。でも中継地点でドライバーが交替すれば、トラックはそのまま走り続け積荷は最短時間で届けられるメリットがあります。当社の場合は、単車での実施が可能な、中継地点でドライバーの交替だけを行う一番シンプルな方法を採用しています。

(金築)具体的には、ドライバーの方はどのような方法で交替しているのでしょうか。

(小林)例えば、2名のドライバーがそれぞれの拠点を出発し、高速道路の中間地点にあるPA等で合流します。到着後、乗ってきたトラックの鍵を交換し、相手の車両に乗り換えて元の拠点へと戻る仕組みです。長距離の輸送を1人で走り切るのではなく、2人でバトンを繋ぐように荷物を運ぶことで、宿泊や仮眠を伴うような運行を回避できます。その結果、拘束時間が削減され、長距離乗務でも日帰りでの勤務が可能となるため、ドライバーの負荷軽減にも大きく貢献しています。

一方で、運用上の課題も存在します。例えば、合流予定のPA駐車場が満車で駐車できないケースです。その対策として、事前に代替案を全ルートで策定し、ドライバーが現場で混乱しないようマニュアル化を徹底しています。

さらに、悪天候への対応も必要です。大雪などで通行止めが発生した場合に備え、迂回ルート上のPAで交替を行うなど、あらゆる事態を想定した緻密なルール作りによって、臨機応変かつ確実な輸送を実現しています。

Quon CG4軸低床ショートキャブ仕様車のキャビン内部。荷台スペースを最大限確保し圧倒的な輸送効率を実現する一方で、ドライバーの居住性や快適性もしっかりと確保。オプションの「折り畳み式ベッドマット」は幅も広く、快適に休憩を取れる設計となっている。使わない場合はシートバック部に格納でき展開も容易だ。

Quonショートキャブ待望の復活で再びの導入へ

(金築)日々の輸送を支えている大型トラック車両の特徴についても、ぜひお聞かせください。

(小林)先程も申しましたが、当社は自動車部品の運送をしております。重量物の運搬というよりも、比較的軽量の積荷が多く、そのため昔から、フルキャブ車に比べて荷台スペースを最大限確保でき、荷台内法長が10mを超える高容積のショートキャブ車を導入しています。多くの部品メーカーは、当社の荷台に合わせて荷姿を設定しています。具体的には、T11型平パレットを最大18枚積載できる仕様が一般的で、従来よりも1列分多く積める点が特徴です。また、割と大きな部品になると、平パレットではなく自動車工場のラインに直接持ち込める専用の台車パレットを設定している部品メーカーもあります。その台車は当社保有のショートキャブ車の荷台スペースに合わせた専用設計とし、車種が変わるたびに新しく台車から製作するのが現状です。このように、荷台容積と生産性の向上を実現したショートキャブ車が当社での主力車両になっており、各トラックメーカーから購入しています。

(金築)実は、Quonは2010年以降、ショートキャブ車を一度廃止していました。しかし、2020年にコンパクトな小排気量8Lエンジンを設定したことで、あらためてラインナップに復活することになりました。その後、御社には継続的にQuonショートキャブ車を導入していただいています。

(小林)2010年当時、私は取締役として在籍していました。復活するまでの間は、金築さんの前任営業担当の方が毎月足繁く当社に訪問してくださり、その方のUD車両に対する熱意が特に印象に残っています。UDと当社の信頼関係を繋ぐ、重要なキーマンだったと思っています。現在は金築さんがその関係をしっかりと引き継ぎ、当社の現場の声にも丁寧に耳を傾けながら、的確な提案をしてくださっています。私が社長に就任したのが2022年。そこからの購入要因としては、アフターサービス面も含め、各トラックメーカーそれぞれの特性をフラットに一旦見てみたい気持ちがありました。加えて、その頃から女性ドライバーの登用が当社でも増加し、女性や業界未経験者が活躍しやすい大型車を見極めたいというのも大きな要因です。そういう意味でも、UDのトランスミッション・ESCOTがその一助になっています。拠点ごとにドライバーの声を聞き取りましたが、圧倒的に多いのは、「パワー伝達が正確」、「運転しやすくストレスが少ない」という声で、現場からも非常に高い評価を得ていますね。

乗継輸送のおかげで、毎日帰宅できる働き方になり、家族との時間が増えたと喜ぶドライバーの面々。また体調面の負担が軽くなったことで、仕事にも集中できるようになり、生活リズムが整ったと笑顔があふれている。労働環境に恵まれ、心身ともに安心して続けられる職場だと好評だ。

UD拠点を繋ぐ連携サポート 迅速・安心なメンテナンス体制

(金築)UDトラックスのアフターサービスについてのご評価はいかがでしょうか。

(小林)大型トラックは当社で一番の経営資材です。そのため、導入において一番気になるのが購入後のアフターサービスですね。当社の特徴として、車両は広島本社で一括購入し、全国の各事業所に振り分けています。車両を管理する現場にとっては、その地域でのディーラーさんのサポート体制が日々の運行を支える要となります。例えば、山口の事業所からは「UD車両をもっと入れて欲しい」という要望が出ています。その理由は、UDのアフターサービスが非常に手厚く、スピーディーな対応によって現場が大変助けられているという意見があったからでした。そうした現場のリアルな声も、車両導入における重要な判断材料になっています。

(金築)当社のアフターサービスを高く評価してくださりありがとうございます。ロジコム・アイ様は、広島エリアのお客様ですが、各UD拠点をコントロールするセンター長同士でお客様情報を密に連携し、修理・点検の時間をできるだけ効率よく短く対応し、信頼される工場を目指して、全力で業務に取り組むメンテナンス体制を敷いています。

輸送の企業ノウハウを応用 UDが全力でフォローアップ

(金築)最後になりますが、これからの企業成長の方向性についてもお聞かせください。

(小林)当社は、自動車部品の物流で50年以上の実績があるため、これからもまずはその範疇でしっかりと拡大成長を続けていきます。それに加えて、これまで培ってきた輸送ノウハウが、自動車部品以外のお客様にもお役に立てるのであれば、それは会社のさらなる成長に繋がります。既存事業と同じぐらいの熱量で、新たな領域への躍進も目指していきたいです。具体的には、Eコマースの業界などにも進出を考えています。当社の最適輸送のシステムとノウハウを生かし、今後は徐々にシェアを増やしていきたいですね。

(金築)新たな領域へと飛躍される力強いビジョン、大変ワクワクいたしました。その乗継輸送においても、引き続きQuonショートキャブ車の導入をご計画いただきありがとうございます。これからも共に歩むロジコム・アイ様のビジネスの更なるご成功とご発展に向けて、御社の経営課題解決のお手伝いができましたら幸いです。


株式会社ロジコム・アイ

創業は1969年。グループの中核企業であるロジコムの輸送部門を担う。全国のネットワークを強みに、自動車部品を必要な時に必要な量だけ供給する、ジャストインタイムの高精度な物流を回し続けるプロ集団。令和の物流システムとして、輸送の常識を変える数々の環境整備を進め、同グループの競争力向上に貢献している。

広島県広島市東区矢賀新町5-7-4