Quon大型冷凍車の稼働で
東北6県の鮮度輸送を担う。

 

カクシメ運送株式会社様(山形県天童市)

登場人物(2025年9月取材当時)

カクシメ運送株式会社 代表取締役 國井 杏輔様

UDトラックス株式会社 山形地域営業部 カスタマーアドバイザー 小林 伸

2021年に4代目の社長に就任した國井様は、現在30歳の若き経営者。今の労働環境を維持しながらも、常に効率的な会社経営を模索し、細かい部分での改善を毎年積み重ねている。経営課題の柱としては、もっと働きやすい運送会社を目指し、ドライバーの人員不足にならないように対策を練ること。

カスタマーアドバイザー(CA)の小林。カクシメ運送様のご担当になって10年目に入る。温度管理車という特殊車両の販売に携わり、発注時の打合せには常に架装メーカーと同行し、UDトラックスが窓口になりカクシメ運送様の要望を一括管理。よりスムーズな納車体制を心掛けている。

山形県の天童市に本社を置き、東北6 県のみならず、関東・関西へも冷凍・冷蔵食品輸送を行っている、カクシメ運送株式会社様。信頼ある鮮度輸送で地域経済の活性化を担い、日々業務に取り組んでいらっしゃいます。今回、UD車両との深い関わりについて、当社の小林が國井社長にお伺いしました。

 

信頼ある丁寧な鮮度輸送で東北6県の地域活性化に貢献

(小林) まずはじめに、御社の事業内容について、特にQuon大型冷凍車の稼働状況についてもお聞かせください。

(國井) 当社は、安全・迅速・確実・親切をモットーに、輸送品は食品・油脂・自動車関連部品など、特に冷凍食品の輸送は県内はもちろんのこと、東北6県や関東・関西など、近距離から長距離輸送までを、長年慣れ親しんでいるUDトラックスの大型冷凍車で全国を走り対応させていただいています。近年の物流業界は、人材不足、ドライバーの高齢化、諸経費の増大など、様々な問題がありますが、山形県や東北地域の活性化を担い、お客様に頼られるパートナーとして、日々業務に取り組んでおります。

(小林) 直近ですと、Quonの大型冷凍バンを2024年の10月に1台納めさせていただきました。仕様としては、11Lエンジン搭載、冷却はサブエンジン式、外装は部分補修が可能で整備性の高いアルミコルゲートパネルを使用。庫内はカクシメ運送様の輸送スタイルに合わせ、ご要望を細部にまで叶えたこだわりの仕様になっています。

 

知識ゼロのなかで模索した事業承継の悩みと将来の期待

(小林) 社長就任時は、大変なご苦労やお悩みを抱えられたと伺っております。事業承継のタイミングや風通しの良い職場環境はどのように行われたのでしょうか。

(國井) 私が大学を卒業して当社に入社したのが23歳。社長になったのが2021年、26歳の時でした。引き継ぎがまったくゼロの状態からの就任です。社会人経験も無い新米がいきなり経営のトップになったこともあり、まずは社員のドライバーたちの様々な意見を聞き入れることからスタートしました。なるべく給与体系や労働環境を変えずにやってさえいけば、ある程度は会社として成り立つ目算はありました。ただ時代も刻々と変化するので、大事な部分は変わらないようにしつつも、周囲の環境に合わせて毎年何かしら変えていかなくてはならないとは思いましたね。またトラックの仕様や架装などは何もわからなかったので、車両全般は小林さんからアドバイスをいただきました。

(小林) 國井社長からは、いち早く車両のことを学びたい、仕様や架装に関しても詳しく知りたいと、当時は、多くの質問をいただいておりました。おこがましいのですが、私はいわば先生のような存在になり、車両に関する知識をお伝えさせていただきました。「今日は重要な項目を3つお話しに参りました」といったように、お忙しい社長に都度ポイントを絞ってお伝えしていた記憶があります。ご自分なりの経験値をゼロから作り上げていくことに、やりがいと楽しさを見つけられていた姿が印象的でした。私が直感したのは、社長は必ず会社経営をうまく成功させるだろうということ。熱意があり心のなかに燃えたぎったものが見えました。私も、その熱意に負けないよう、真摯にお伝えしてきたつもりです。

 

整備契約UDーTRUSTで日々の安心・安定稼働を実現

(小林) 御社はUDーTRUST(トラスト)にご契約いただいていますが、そのメリットを含めたご意見などをお聞かせください。

(國井) 当社は安定した仕事量をいただけるお客様が多いので、基本的には月々の収益がいきなり跳ね上がることはありません。ですので、保有している車両の不具合などで修理代金を高額に請求されると、正直、困る部分はありました。しかし、車両のメンテナンスに欠かせない整備項目をパッケージ化し、最適なタイミングで点検を実施してくれる整備契約UDーTRUSTなら、車両管理の費用面でも見通しが立つため、圧倒的な安心感があります。定期的に訪れる整備点検や車検対応のメンテナンスを確実に実施してもらえるので、車両を常に最良の状態に保つとともに、ライフサイクルコストの低減にもつながっています。

(小林) 前任の社長様から、「整備代がもっと安くなる方法は何かないだろうか」というご相談を受け、ご提案したのが最初のきっかけです。國井社長の代になってからも、引き続き整備契約を組んでいただいています。私がカクシメ運送様のご担当になり10年。合計29台を納車させていただきましたが、内、新車17台に関してはすべてUDーTRUSTの契約を結んでいます。高品質な純正整備によるプロの確かな技術力で、日々の安全・安心・安定的な稼働をサポートさせていただいております。

2024年10月に納車した、Quonの大型冷凍バン。外壁にはアルミコルゲートパネルを使用し高い断熱性能を有し、庫内にはジョロダレールを配したハイスペックな仕様を施している。必要かつ充分な機能を装備した即戦力の温度管理車として、ビジネスをサポート。輸送に大きな進化をもたらす。

納期通りに、目的地までデリケートな冷凍食品を正確・安全に運送。高い運転技術と運転意識が求められるカクシメ運送ドライバーの面々。荷室にうまく冷気を循環させるためには、積荷にある程度のスペースを設けることを必要とし、そのためにも優しく丁寧な温度管理が日々求められている。

企業成長の成果に伴走しUDトラックスが全面サポート

(小林) 最後になりますが、現状で抱えられている御社の経営課題や、これからの会社成長の柱などについてもお聞かせください。

(國井) そうですね、仕事を多く獲得してドライバーも増やし会社を急に拡大しようという考えではなく、地に足の着いた経営を目指しています。数字的には、私が入社した7年前より現在の方が仕事量自体は減ってはいるのですが、ドライバー数も変わらず、売上げも2割から3割は伸びています。 2024年問題の対応で、ドライバーの労働時間は減っていますが、給与の水準は減っていません。運賃交渉などの努力を重ねるなど、いかに効率的な運営と健全経営を実施するかを目指しています。今と同じ規模感で会社経営を続けていくために、人材不足で悩まないようにするというのが、今後の経営者としての一番の課題だと思っています。

(小林) そうした経営の一環として、UD車両を計画的に導入していただき誠にありがとうございます。また UDトラックスの創立90周年に関しても励みになるお言葉を賜り、重ねて御礼申し上げます。加えて、来年創業70年目を迎えるカクシメ運送様のビジネスのさらなるご成功とご発展に向けて、新型車両などのご提案やお役に立てる情報をいち早くご用意し、経営課題解決のお手伝いができましたら幸いです。國井社長、本日は誠にありがとうございました。

UDトラックス創立90周年に向けた

お客様からのメッセージ

当社は1956年の創業当初から、冷凍・冷蔵食品の運送業務を数多く手掛けて参りました。大切な食品を取り扱うため、迅速な対応を常に心掛けています。また、その食品を運ぶ大型冷凍車は繊細な温度管理を必要とし、他のトラックと比較しても特殊な架装が施され、輸送の際は常に注意しなければなりません。これまでの長い経験があるからこそ、きめ細かで丁寧なサービスが可能だと自負しております。そしてその温度管理車を提案し提供してもらえるのが、UDトラックスです。前任の社長でもある私の祖母や祖父の時代から、トラックと言えばUDトラックス。他社メーカーの購入はほとんどなく、私が大学卒業後に入社した頃も、ほぼUD一色でした。当社に残っている古いアルバムを見ても、赤白の丸い「UDマーク」を付けた歴代のトラックが活躍しており、何十年来のお付き合いがあるのだと、ただただ感無量の想いです。創立90周年、本当におめでとうございます。時代が求める信頼性のある製品を提供していただければ、当社はこれからも購入し続けます。車両メンテナンスも含めて、お願いすることはたくさんありますが、末永くより良いお付き合いができればと願っています。

カクシメ運送株式会社:天童市を中心とした山形県の地元企業と共に成長・発展し、2026年には創業70周年を迎える。輸送品目は冷凍食品を中心に、自動車関連部品・油脂などの運送・物流業務を行っている。東北6県の地域活性化や、お客様から頼られるパートナーとして、信頼ある輸送体制で地域社会に貢献している。

山形県天童市久野本810-2