UDトラックス、群馬部品センターで倉庫屋根・外壁へ遮熱塗装

~室内温度の低下・環境負荷低減に貢献~
正門側壁面

UDトラックス株式会社(本社:埼玉県上尾市、代表取締役社長:丸山浩二、以下 UDトラックス)はアフターマーケット部品の国内外への物流ハブとして機能する群馬部品センター(所在地: 群馬県太田市)の建屋屋根および外壁に、当社としては初めて遮熱塗装を施工しました。これにより、夏場の屋内の最高温度が施工前と比較して最大10.5度低下、電力使用量は年間10%減少し、作業環境の改善とCO2排出量の削減に貢献しています。

 

遮熱塗装による倉庫内の温度低下で作業環境を改善 

近年、世界各地で気温は上昇傾向にあり、温室効果ガス、とりわけCO2の排出量の増加が原因とされる地球温暖化がその大きな一因であるとの認識が広まっています。日本の夏も年々気温が上昇し、群馬部品センターが位置する群馬県太田市域も例外ではなく、2017・2018年は酷暑に見舞われました。 

このような中、室内温度が上昇する夏場の倉庫内での作業負担の軽減・エネルギー消費量の削減、建屋の美観回復を目的として、遮熱塗装を施しました。(注釈*1) 

その結果、電力使用量で年間10%の削減を実現、夏場の屋内の最高温度が最大10.5度低下し、平均気温を30℃以下で維持できるようになりました。(注釈*2) 

倉庫内には冷気暖気が行き届くような冷暖房機器は設置しておらず、中で働く従業員にとって夏場の作業は熱中症のリスクを伴うものでしたが、遮熱塗装施工後は、「体感温度が下がり、出社するのが楽になりました」という従業員の声があがりました。断熱・防水・防錆・防汚効果も併せ持つ真っ白な塗装による美観回復は、作業環境改善のみならず従業員のモチベーション向上にも繋がりました。 

 

持続可能な物流・社会の実現に向けて 

部品センターにおけるCO2排出量の削減に向けたその他の取り組みとして、倉庫内照明のLED化、電動フォークリフトの採用、グリーン電力への切り替えなどが挙げられますが、将来的にはソーラーパネルの導入も検討しています。地理的にも近く、グループ会社であるいすゞ自動車株式会社(いすゞロジスティックス株式会社)・岩舟グローバルセンターとの共同運送にも取り組み、CO2排出量削減および物流の効率化に寄与しています。 

UDトラックスは、全てのステークホルダーにより良い生活を提供することを目的としたパーパス「Better Life」に沿い、「日本の商用車メーカーでサステナビリティリーダーになる」ことを目標とし、持続可能な物流と社会の実現に貢献するため、とりわけ喫緊の課題である環境課題に関する取り組みを促進しています。 

注釈*1)塗装施工面積は屋根で41,899㎡、外壁で10,123㎡

注釈*2)電力使用量年間10%削減:2021年「614MWH」/2018年「683MWH」=89.9%(遮熱塗装施工前の2018年と遮熱塗装後の2021年のデータを比較)、同一地点の温度測定器で計測した結果、最高温度最大10.5度低下(2018年7月((38.0℃))-2020年7月((27.5℃))=10.5℃)、建屋内の平均温度:2020年6月~9月で26.0℃、2022年6月~9月で26.5℃