世界各国のニーズに対応すべく当社の信頼性の基に開発された新興国向けの中型トラック クローナーは、運行コストの低減はもとより、当社が提供する包括的なアフターマーケットソリューションと合わせることにより、今日の物流における要望に応えることができる。
燃費効率に優れた低速高トルク型の新エンジンとエアロダイナミクスを追求した新型キャビンおよびフューエルコーチング機能により大幅な燃費改善を実現。さらにオートマチックトランスミッションによりドライバー個々の燃費のバラツキを抑えることで平均燃費の底上げが可能。そのほか、クルーズコントロールやスピードリミッタ－も、ドライバーの癖に左右されることなく、燃費向上に寄与する。
新たに開発されたエンジンは4気筒５リッターと6気筒８リッターの2モデルを設定。コモンレール式電子制御燃料噴射システムを採用することで、高効率と低公害を実現。またクラストップレベルの高トルクにより、多少の登坂は車速を落とすことなく走行が可能で余分なシフトチェンジも抑えることができるため、燃費の改善と運行時間の短縮に寄与することができる。
UDの信頼性と耐久性を堅持したトランスミッションはマニュアルで6速と9速を設定、またオートマチックは全モデルで選択できるように工場オプションで設定した。これらの設定はさまざまな稼働シーンを想定しており、一般的なカーゴボディからダンプトラック、さらにはごみ収集などの特装車まで対応可能としている。
当社の品質基準に基づいて設計された主要コンポーネントはＵＤトラックスが長年にわたって培った経験と、高い技術力に裏付けられている。過酷な試験と厳しい品質基準に合格したそれらはＵＤ製品の骨格となり、お客様に対して高い生産性を約束できるようにした。
新規開発したシャーシフレームは従来比で20％の強度を増した高張力鋼鈑を採用、ホイールベースも3,450～6,500mmまで多種多様
な設定を用意した。クラス最高レベルの対荷重性能を有するアクスルは10.4～18トンまでをカバーする。サスペンションはフロントがマルチリーフとテーパーリーフの両方を設定しそれぞれに標準と高荷重のオプションを設定した。リアサスペンションには従来のマルチリーフのほかにエアサスペンションのオプションを用意し、精密機器輸送にも対応できるようにした。ドライブラインのメンテナンスインターバルも従来比最大3倍まで延長し、稼働時間の延長が可能となった。
ドライバーに快適性と利便性をもたらすクローナーの新型キャビンは室内の低騒音を実現し、人間工学に基づいて設計された視認性とスイッチ類の操作性はトップクラスである。また、オプション設定されたエアサスペンションのドライバーシートは、アームレストを標準装備しマルチアジャスト機能を有する。これらは、ドライバーの疲労軽減とともに安全運行に大きく寄与する。
