建設現場の荷役で
社会インフラを支え続ける。

 

株式会社大矢運送様(東京都江東区)

登場人物(2025年7月取材当時)

株式会社大矢運送 専務取締役 大矢 一樹様

株式会社大矢運送 常務取締役 大矢 嘉樹様

UDトラックス株式会社 東京東部地域営業部 カスタマーアドバイザー 木村 奈央加

勤続7年目、ドライブレコーダーの管理や、保険業務を取り仕切る専務取締役の大矢一樹様(左)。勤続6年目、外回りの営業担当を受け持つ常務取締役の大矢嘉樹様(右)。それぞれが、現社長でもある父の右腕となり、オーナーの考えや経営方針を理解し、具体的な取り組みやビジョンをより深く学び邁進している。

カスタマーアドバイザー(CA)の木村。大矢運送様のご担当になって1年目。上司・営業部長の指導を受けながら、きめ細かな気配りで大矢運送様へUD車両の有意義さをお伝えする日々。今後はお客様目線を持ったセールスに軸足を置き、迅速な対応で全幅の信頼関係を深めるのが目標。

東京都の副都心エリアに、利便性に長けたモータープールを置き、移動式クレーンオペレーター付のリース業を営む、株式会社大矢運送様。業界の雄として、より安全で効率的なクレーン作業のサービスを提供されています。人も機械も大切にするという企業文化やQuon(クオン)の新規導入への経緯を、当社の木村が役員のお二人にお伺いしました。

 

東京から日本のインフラを支えオンリーワンの企業を目指す

(木村)まずはじめに、御社の事業内容について、特にQuon GKとCGの新規導入の経緯についてもお聞かせください。

(専務) 当社は、東京都の新木場を拠点に、土木・建設工事現場で、オペレーター付移動式クレーンのリースをメイン事業として実績を積み重ねてきました。建機の車両基地が東京副都心という利便性のあるエリアにあり、日本橋・銀座・八重洲などの再開発地区へも素早く搬送することができ、その機動力の良さでお客様から高い評価をいただいています。また営業エリアは東京近郊のみならず、北海道から九州まで日本各地に広がり、お客様のご要望に応じた最適なクレーンと、高い安全意識と熟練の技術を持ったオペレーターを提供し、多様化するニーズに対応しています。

(常務)直近だと、Quon GKとCGを2024年の5月に合計3台納めていただきました。主に大型クレーンを分解した部材や養生鉄板の搬送にUD車両を使用しています。前任のCAの方が熱心に当社に通っていただいたのと、当時の私たちが希望していた納期と合致したため、導入決定をさせていただいた経緯があります。

 

HUMAN OHYAの旗印を掲げ関わるすべての人々を幸せに

(木村)社名の横に「HUMAN OHYA」というサブタイトルを掲げられていますが、その意味合いや大切にされている考えをお聞かせください。

(常務)日本語ではそのまま「人間・大矢」となりますが、2つの意味が込められています。まず、人も機械も大切にするということ。いくら最新鋭のクレーンを導入しても、操れる人間を確保しないと売り上げには繋がりません。私たちの事業で一番大切なのは、社員、つまり人だと思っています。加えて世間一般から見ても、私たちの商売道具であるクレーンは、大きく怖い印象を持たれやすいもの。ただし操縦するのはあくまでも人間です。強く優しい力持ちのごとく、クレーンに気持ちを宿して作業し操縦しようという意味も込められています。このようにHUMAN OHYAのサブタイトルには、社内的にも社外的にも、人を想い人に優しくすると言う意味を込め大きく掲げています。例えば中古で購入したクレーンなども、必ずオールペイントを施して大矢運送の一員にします。色を塗ると愛着が湧き、長く使いたくなります。また、建機を売買する際には、必ず納車式やお別れ式を開いてお神酒をあげます。HUMAN OHYAの精神のもと、機械も従業員たちと同じように大事に取り扱っています。

従業員の満足度を高めることで、従業員が現場でお客様を満足させることにつながると考える大矢運送。ゆったりとした休憩場所や仮眠室、女性スタッフ専用ルームやシャワー室を完備し様々な配慮を施している。本社には、明るく和気あいあいとした空気感が流れ、職場や労働環境の良さがうかがえる。

大矢運送では、中古で購入した建機も、必ずオールペイントを施して会社の一員にし、できるだけ長く保有する。コンクリートや土砂で占められた現場の構内に、青空のようなブルーカラーのクレーンやトラックが入場すると見栄えがし、作業現場がパッと華やぎ、明るい雰囲気に一変するのだとか。

UDーTRUSTと連携したリース契約でコストを明確化

(木村)UDーTRUST(トラスト)にご契約いただいていますが、メンテナンスリース契約を含めたご意見をお聞かせください。

(専務)車両の整備項目をパッケージ化したUDーTRUSTに入っていますが、それと連携したメンテナンスリースも合わせてお願いしました。導入した3台共通で契約し、現在1回目の車検が始まります。これまでのようにキャッシュでの車両購入、車検や税金・修理代金を払い続けた場合に比べて、5年間のメンテナンスリースにした場合は、税金や保険料金の支払いから、メンテナンスに関わる費用の支払いをリース料に一本化できるので経費的に助かる判断もありました。今はまだ契約して1年目なので、大きな修理は発生していませんが、更新タイミングの5年目が近づくにつれ、どれくらいの頻度で修理が起きるのか、再契約を検討する必要があります。いずれにしても、安定的にランニングコストの見極めができるのは大きなメリットだと思います。

(木村)今回のご契約は、車検集中月などでの大きな資金流出を抑え、均等払いのコストが計りやすいメリットや、予防整備により稼働効率を上げ生産性を向上させること。また、運用コストを明解にし、安定的に稼働率を最大化し、毎月のお支払いを平準化できることを大きなメリットとしてご提案させていただきました。

人財という経営資源に向けてUDトラックスが全面サポート

(木村)最後になりますが、現状で抱えられている御社の経営課題や、これからの会社成長の柱などについてもお聞かせください。

(常務)当社は2015年に現在の本社及び機械センターを江東区新木場に構えましたが、更なるターニングポイントとして、その3年後、東金市に千葉機械センターを開設しました。今まで当社になかった超大型クローラークレーンを保有できるようになり、この建機を導入することで仕事の幅も増え、日本全国のより多くの現場へ営業展開することができました。しかし会社を大きく成長させるということは、ただ単にクレーンの保有台数を増やすことや、所帯を大きくすることではないと考えています。

(専務)規模の大きい仕事をこなしながらも、人を思いやる繊細な感性を持ちあわせる。お客様や協力企業の方々、従業員やその家族に至るまで、会社に携わるすべての人々を幸せにできるような企業を目指し、サービスの品質向上や建機の導入などはもちろんのこと、労働環境の改善や地域貢献など、様々な取り組みを行っています。まさにHUMAN OHYAの体現です。そうしたすべての取り組みが重なることによって、企業としての本質的な成長を促し、世界へと羽ばたいていく未来を目指しています。

(木村)そうしたビジョンの一翼として、UD車両を新たにご導入いただき誠にありがとうございます。また、UDトラックスの創立90周年に関し励みになるお言葉を賜り、重ねて御礼申し上げます。加えて、創業64年目を迎えられた大矢運送様のビジネスのさらなるご成功とご発展に向けて、新型車両のご提案やお役に立てる情報をいち早くご用意し、経営課題解決のお手伝いができましたら幸いです。皆さま、本日は誠にありがとうございました。

UDトラックス創立90周年に向けた

お客様からのメッセージ

当社は クローラークレーン導入に合わせて、2018年に千葉県東金市に千葉機械センターを開設しました。特に750トン吊りの超大型クローラークレーン(現在4台保有)は、公道の自走ができない建機です。建設現場での組立・分解作業に伴う部材を、大型のトラクターやトラックを使っての搬送がこの時期から増え、積極的に重量物輸送車両を導入してきた経緯があります。今までは、国内他社、海外メーカーの車両を使ってきました。UDトラックスとは、お付き合いを始めてまだ日は浅いですが、御社の物流に携わる人々に対しての「人を想う」という真摯な考えには共感します。トラックもまた「人を想う」という設計思想であるべき。そのモノづくりの原点でもある企業文化が、当社が掲げる「HUMAN OHYA」の精神と、深く共鳴していると感銘いたしました。大矢運送と同じように、人も機械も大切にするという理念があるからこそ、創立90周年という歴史ある老舗であり続け、各業界からも大きな信頼を得ているのだと思い、当社のメーカー選択は間違いなかったと確信しています。今後も、更なるUDトラックスのご活躍に期待し、末永くお付き合いができればと思っています。

株式会社大矢運送:都内トップクラスの建機の保有台数。建設現場のニーズに応える機動力、安全で効率的な揚重計画の立案力などを強みに、大手建設会社から移動式クレーン揚重工事を請け負うリーディングカンパニー。常に革新的な発想で、最先端の建設機械やOA機器を充実させ、業界のオンリーワン企業を目指して、業績を伸ばしている。

東京都江東区新木場1-12-19