2020年度「品質月間」が開催 ~変化を受け入れ「その一歩先へ」の精神で取り組む開発・生産・調達視点での品質改善活動~

UD Trucks News | October 30, 2020

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により社会・経済システムが大きな変化に直面する中、第61回目の「品質月間」が11月に始まります。製造業者だけでなく消費者を巻き込んだ全国的な改善活動と伝統の継承こそが、世界的に高い評価を得ている日本の「モノづくり」を支えています。モノづくり企業としての本質を継承しつつ、100年に一度の大変革期と言われる先進技術の進化や新型コロナなど予測不可能な変化に柔軟に対応するため、UDトラックスは「その一歩先」の精神で品質改善に取り組んでいます。

当社でも11月を品質月間として品質改善活動の強化に取り組んでいます。来週から始まる品質月間に先立ち、開発、調達、生産の各部門で品質改善活動を担当している麻野さん、粟飯原さん、細川さんに各部門におけるこれまでの品質改善活動の歩み、現在進めている取り組み、今後の課題についてオンラインで対談していただきました。

UDトラックスにおける品質問題の抑制および品質改善の取り組みは?

■品質問題を抑制する体制を強化

麻野:開発部門としては、品質問題への対応を最優先事項とし、関連部門とクロスファンクショナルに改善することに取り組んできました。現在の最優先課題は、これまで通りの品質問題への対応と共に、市場において品質問題をいかに起こさない、流出させないかに変わっています。事後対応だけでなく予防的に品質問題を管理するための意識づけと仕組み作りに注力しています。

細川:私たちはモノづくりで生きていることから、エンドユーザーであるお客様に絶対に迷惑をかけないという心がけで各工程で100%以上の作り込みをすることを重視しています。一方で、メーカーとしては品質問題を100%回避することは不可能であることも認識しているため、仮に品質問題が発生した場合、第一に、いかに迅速に対処するか、第二に、どんな小さな問題の解決も先送りしないことが大事だと考えています。現在ではISO9001認証、トップマネジメントによるサポート、情報共有スキームなど支援体制が充実してきており、モノづくり企業として着実に前進していると考えています。

■サプライヤーとの緊密な連携により、品質確保へ

粟飯原:調達部門としては、最終ユーザーに迷惑をかけないことを目的としてサプライヤーの実態把握など各種の改善活動に取り組んでいます。特に大事なのが、サプライヤーのリスク管理をすることです。例えば日々のコミュニケーションやサプライヤーへの現場検証などあらゆる手段を通じ、これまで問題のなかったサプライヤーである日突然問題が発生することがないよう、継続的改善と予防に今まで以上に取り組むようにしています。また、調達網がグローバルに拡大するなかで、国内外における求められる品質基準の違いを理解した上で課題を解決していくようにしています。

新型コロナの第2波懸念により、移動抑制や接触抑制が求められるなか、UDトラックスのデジタルトランスフォーメーションの取り組み状況は?

粟飯原:ウェブキャストやメンティメーター(MentiMeter)などデジタルツールを積極的に活用しサプライヤーとの新たなコミュニケーションのあり方を模索しています。特に新型コロナによって接触機会が制限される中で、デジタルツールの活用によって距離に関係なく迅速に不具合情報共有や工程確認するよう取り組んでいます。 またバーチャルに製品の監査や承認を行うためのトライアルも始めています。リアル、バーチャルなどさまざまなアプローチを活用し最適で持続可能なサプライチェーン管理のあり方を模索していきたいと考えています。

■デジタルツールの活用により、効率的で迅速な情報収集と予防的な品質管理へ

麻野:開発の視点でいうと、今後品質管理はより効率的で迅速な情報収集と事後的なアプローチではなく予防的で事前の対応が求められると考えています。現在は、ウェアラブルカメラなどのデジタルコミュニケーションツールを活用し、各整備拠点に駐在するエンジニアと連絡を取り合うことで、不具合が発生した車両の修理や整備、情報収集の迅速化に注力しています。特にテレマティクスから得られるデータを分析し、情報共有することで修理にかかるリードタイムの短縮化を図っています。また、BIツールを取り入れることで、これまではマニュアルで分析していたプロセスを、段階的にデジタル化を進め、より効率的で迅速に品質問題の兆候を掴めるようにしていきます。

細川:生産部門では、以前は人間が巡回して行っていた設備の故障や不具合の有無などの検査業務を、デジタルツールなどを活用しリアルタイムにモニタリングしています。そして事前に不具合の発生リスクを分析し、予防的に修理・整備を実施しています。また、使用するパーツのトレーサビリティーを高めるなど、事後的な品質管理から予防的な品質管理に重点をおいて取り組んでいます。

「品質月間2020」のテーマは「みんなでつくろう、新たな価値と変化に負けない組織力」です。UDトラックスが今後目指すべき新たな価値と変化に負けない体制とは?

■一歩踏み込んだ取り組みにより変化をチャンスに変える

麻野:私たちがお客様に提供できる絶対的な付加価値は、車両の不稼働時間、つまり、ダウンタイムをゼロにすることだと考えています。データを活用した遠隔故障診断、リアルタイムでの情報のトラッキングと情報共有など不具合発生、あるいは、故障発生から修理の完了までのリードタイムの短縮化は確実に進んでいます。今後は品質改善の余地をさらに深堀りするために、AI(人工知能)の活用などさらに踏み込んだデータ活用やデジタル化が必須になると考えています。そのためには、お客様視点を常に忘れず、変化を恐れず受け入れ、変化をチャンスに転換する「その一歩先へ」の精神を醸成していくことが大事だと考えています。

■グローバルな連携を強化し、大きな変革期の中でもお客様に付加価値を提供する

細川:私たちは現在、上尾、タイのバンコク、南アフリカのプレトリアに工場を有しています。ボルボ・グループといすゞ自動車の提携という大きな事業環境の変化を受け、現在3工場で今後の生産体制のあり方について議論を進めており、組織としての一体感が増しています。日産ディーゼル時代から継承され続けている「モノづくり」の伝統、ボルボから受け継いだノウハウや文化を融合し、お客様そして社会に持続的で新たな付加価値を提供できる体制を確立したいと考えています。

粟飯原:調達部門の観点でみれば、ボルボから受け継いだグローバルなネットワーク、UDが継承するローカルなネットワークを活用することで持続可能で変化に負けない調達ネットワークを構築できると考えています。一方で、お客様や社会に対する新たな価値の提供という観点では、自動車業界を取り巻く技術変化のスピードが加速するなかで、CASE領域における品質要件の見極め、新たなサプライヤーの発掘、選定基準の確立、デジタルツールのこれまで以上の活用など 、変化のスピードに負けない体制作りを推進していきたいと考えています。自動車産業は、100年に一度の大きな変革期にあります。サプライチェーンパートナーの皆様には、私たちと共に挑戦し、共にビジネスを成長させ、品質を中心としたソリューションを共に提供したいと考えています。

品質月間とは

品質月間の主な目的は、社員の品質意識の高揚、顧客満足、従業員満足の徹底、品質保証体制の確認、製品、サービスの質向上 ISO9000認証取得後の品質レベル向上、協力企業の体質強化、経営方針の展開と成果の確認等です。品質月間は、1951年の大手日本企業の品質管理大会がきっかけとなり、1960年に日本の業界団体が集まり、品質月間が始まりました。その活動は、アメリカなどにも広がり、さらに国連の提唱で、世界各国でも品質強化活動がすすみ、今では、11月の第2木曜日が、ワールドクオリティ・デイ(World Quality Day)に設定されています。

 

当リリースに関するお問い合わせ先

UDトラックス広報

Info.udtrucks.japan@udtrucks.co.jp

【UDトラックスについて】

UDトラックスは世界60カ国以上で先進的な輸送ソリューションを提供する日本の商用車メーカーです。1935年の創業以来、「時世が求めるトラックとサービスを提供する」というビジョンを掲げ、革新的な技術の開発で業界をけん引してきました。より高い満足を求めるお客様のため、私たちは信頼性の高いソリューションにより、スマートロジスティクスの実現に向けて取り組んでいます。大型トラック「クオン(Quon)」「クエスター(Quester)」から中型トラック「コンドル(Condor)」「クローナー(Croner)」、小型トラック「カゼット(Kazet)」「クーザー(Kuzer)」までのフルラインアップ、そしてカスタマーサービスと販売金融により、世界各国の様々なお客様のニーズに対応しています。

UDトラックスは全世界に10万人の従業員を有するボルボ・グループの一員です。ボルボ・グループの2018年における売上高は3900億SEK(スウェーデン・クローナ)でした。