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「尿素選択還元触媒搭載新長期排出ガス規制適合大型トラックの開発」で 「第38回市村産業賞 貢献賞」を受賞

2006.04.28 | 印刷

2006年4月28日

日産ディーゼル工業㈱(社長 仲村 巖)は、大型トラック「クオン」(尿素選択還元触媒搭載新長期排出ガス規制適合大型トラック)の開発に対し、財団法人新技術開発財団より、「第38回市村産業賞 貢献賞」を受賞しました。

大型トラック「クオン」は、世界で最も厳しいディーゼルエンジン排出ガス規制である平成17年(新長期)排出ガス規制に初めて適合した車両で、お客さまの燃料経済性と環境対応の両立という高い次元の要求に応えるべく、燃料の超高圧燃料噴射と尿素選択還元触媒を組み合わせた尿素SCRシステム「FLENDS(フレンズ)」を世界で初めて実用化し搭載しました。

尿素選択還元触媒は欧州の主要なトラックメーカーも採用している、次世代のNOx低減技術であり、今後のグローバルスタンダードとなりうるものです。 

1.尿素SCRシステム「FLENDS(フレンズ)」の概要
平成17年(新長期)排出ガス規制では、PMを0.027g/kwh、NOxを2.0g/kwhという規制値まで大幅に低減し、よりクリーンな排出ガスを実現しなければなりません。
まず エンジン燃焼室への燃料の超高圧噴射により、PMを大幅に削減します。この際、トレードオフにより、大幅に発生したNOxを尿素選択還元触媒で削減します。

(1)超高圧燃料噴射によるPMの低減 
新世代のユニットインジェクタを採用し、エンジン燃焼室への燃料噴射圧力を高圧化することで、燃料が微細化し、空気との混合が促進され、完全燃焼することでPMの発生を抑えることができます。燃焼効率を大幅に向上させ、PMを低減するとともに、低燃費を実現しました。 

(2)尿素選択還元触媒によるNOxの低減 
NOxに尿素水(AdBlue)を混合すると、無害な水と窒素に分解されることから、エンジン内での超高圧燃料噴射とエンジン回転数に対応して、触媒に尿素水を適切な量とタイミングで添加し、排出ガスに含まれているNOxを低減することができます。

(3)システム図

 
 

2.市村賞の概要
本表彰制度はリコー(株)の創始者・故市村清氏がその私財を投じて昭和43年に制定されたもので、30年以上にわたり、優秀な国産技術の育成に功績のあった事業経営者ならびに技術開発者に対して、表彰を行って、科学技術の普及啓発に資するとともに科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。
現在、国内に技術賞の中でも極めて上位に位置づけられている賞です。産業賞は科学技術の進歩、地球環境保全、その他国民の福祉に関し技術上貢献し、優秀国産技術の育成に功績のあった事業経営者ならびに技術開発者を表彰します。
以 上