UD Trucks

平成17年(新長期)排出ガス規制対応技術「FLENDS」を実用化 ~今秋発売予定の大型トラックに尿素SCRシステムを世界で初めて搭載~

2004.10.07 | 印刷

2004年10月7日

日産ディーゼル工業(株)(社長 仲村 巖)は、平成17年(新長期)排出ガス規制対応技術として、超高圧燃料噴射と尿素SCR触媒※1を組み合わせた尿素SCRシステム「FLENDS(フレンズ)」※2を実用化する。
この尿素SCRシステムは今秋発売予定の平成17年(新長期)排出ガス規制適合大型車に世界で初めて搭載予定である。

平成17年(新長期)排出ガス規制は、世界で最も厳しいディーゼル排出ガス規制であるが、当社は、お客さまの燃料経済性と環境対応の両立という高い次元の要求に応えるべく、新大型車に「FLENDS」を採用し、規制開始に対して1年前倒しで市場へ投入する。
尿素SCR触媒は欧州の主要なトラックメーカーが既に採用を決定している、次世代のNOx低減技術であり、今後のグローバルスタンダードとなりうるものである。 

また、「FLENDS」に必要となるNOx還元剤としての「AdBlue(アドブルー)」(尿素水)は、全国約800ヵ所のトラックステーションで供給される予定である。さらには弊社サービス拠点185ヵ所でもバックアップ体制をとる。
※1 SCR:Selective Catalytic Reduction(選択還元型NOx触媒) 
※2 FLENDS:Final LOW Emission New Diesel System


1.平成17年(新長期)排出ガス規制への対応 

平成17年(新長期)排出ガス規制では、PM0.027g/kwh、NOx2.0g/kwhという規制値まで低減しなければならない。 当社の対応として、まず、超高圧噴射により、PMを大幅に削減する。この際、トレードオフ※3により、NOxが大幅に増加するため、これを尿素SCR触媒で削減する。(イメージ図) これら一連の反応を総合的に制御するシステムが「FLENDS」である。 
※3 トレードオフ:PMは低温時・燃料の不完全燃焼時に発生しやすく、NOxは高温時・燃料の完全燃焼時に発生しやすいという全く相反する性格を持っている。 

(イメージ図)
 


2.「FLENDS」について

1)超高圧燃料噴射 

新世代のユニットインジェクタを採用し、燃料噴射圧力を高圧化することで、燃料が微細化し、空気との混合が促進され、完全燃焼することでPMの発生を抑えることができる。
これにより、燃焼効率を大幅に向上させ、PMを低減するとともに、低燃費を実現した。


2)尿素SCR触媒 

NOxにAdBlue(尿素水)を混合すると、無害な水と窒素に分解されることから、エンジン内での超高圧燃料噴射とエンジン回転数に対応して、尿素水を適切な量とタイミングで添加する。
触媒にAdBlue(尿素水)を添加することで、超高圧燃料噴射システムで増加するNOxを低減することができる。


3)システム図 



4)環境性能

新短期規制に対して、PMを85%、NOxを40%削減している。


3.「AdBlue」(尿素水)について

1)特長 

JASO(Japanese Automobile Standards Organization:日本自動車規格)にて制定された規格 「AUS32JASOE502」※4の無色・無臭・無害、尿素32.5%の水溶液であり、取扱上の資格は不要。
※4 AUS:Aqueous Urea Solution


2)供給インフラ 

①製造・流通・販売ルートについて
AdBlue(尿素水)製造は三井化学(株)殿、流通は三井物産(株)殿、販売は鈴与トラックステーション(株)殿をはじめコーナンフリート(株)殿、太陽鉱油(株)殿、(株)一光殿、(株)宇佐美鉱油殿、(株)新出光殿、等に担当して頂く。これにより、AdBlue(尿素水)を販売するトラックステーションは787ヵ所(04年9月末現在)となる。また、バックアップとして弊社サービス拠点185ヵ所でも取扱を行う。 
各トラックステーションにおいては、トラックへのAdBlue(尿素水)補給だけでなく、運送会社などの大口のお客様からの受注窓口や小型容器による販売も担当して頂く。

<AdBlue(尿素水)販売拠点数> 
鈴与トラックステーション(株)殿 85ヵ所
コーナンフリート(株)殿 130ヵ所
太陽鉱油(株)殿 72ヵ所
(株)一光殿 100ヵ所
(株)宇佐美鉱油殿、(株)新出光殿、等 400ヵ所
合 計 787ヵ所


②トラックへの供給方法 
トラックステーションや大口のお客様の車庫などでは、簡易スタンド(600㍑内蔵)やタンク(1000㍑)を活用して、トラックへ補給する。また、小型容器(10㍑または20㍑)による補給も可能とした。 

以 上