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大型車「ビッグサム」のトラクタシリーズを大幅に改良して発売  ~平成11年排出ガス規制・中期安全ブレーキ規制に適合、燃費を大幅に向上~

2000.04.25 | 印刷

2000年4月25日

日産ディーゼル工業(株)(社長 仲澤洋文)は、大型車「ビッグサム」のトラクタシリーズを大幅に改良して、4月25日(火)より全国一斉に発売した。
今回発売した「ビッグサム」のトラクタシリーズは、NOx、PMの排出量を大幅に低減し平成11年排出ガス規制に適合すると共に、制動性能を向上し中期安全ブレーキ規制に適合するなど、法規制に対応した。
また、高圧燃料噴射装置ユニットインジェクタを採用した低燃費高出力エンジンGE13系の搭載などにより燃費を大幅に向上した。特に、GE13搭載車においては当社従来機種比で、約10~20%向上した。併せて、キャブの外観、内装を一新した他、操作性の向上などにより快適な乗り心地を実現した。
さらに、現行車にも採用し好評の3種の電子制御機構も標準装備しており、お客様のご要望に応えられるトラクタである。

イー サス キャビン
E-SUS CABIN: 電子制御キャブサスペンションシステム
エスコット ツー
ESCOT-Ⅱ: 電子制御トランスミッション
イー ビー エス
EBS : 電子制御ブレーキシステム

1.主な特長
(1) 低燃費、クリーン、パワフルを実現した新エンジンシリーズの採用(平成11年排出ガス規制に適合)
a. 燃費の向上 ~経済性の追求~

  • ユニットインジェクタによる高圧噴射、EGRおよびEGRクーラーによる燃焼温度の最適化、駆動部のフリクション(摩擦抵抗)の低減などにより、燃費を大幅に向上した。
  • 直列6気筒エンジンには、ユニットインジェクタを採用し低燃費高出力エンジンとして好評の324kW(440PS)GE13TDに加え、272kW(370PS)GE13TB及び新開発の294kW(400PS)のGE13TCを追加した。
  • V型エンジンには、8気筒のRH8系の3機種とRF8TA、10気筒のRH10系の2機種を設定した。(RF8TAは8月発売予定)

b. クリーン ~平成11年排出ガス規制に適合~

  • 高圧噴射による燃料の微粒化により、燃料と空気の混合を改良し、PMおよび黒煙の排出量を削減した。また、燃料噴射をきめ細かく電子制御することにより、燃焼温度を抑え、NOxの排出量を削減し平成11年排出ガス規制に適合した。
  • 燃費の向上に伴い、CO2の排出量を低減した。

    ※ユニットインジェクタ
    燃料を圧縮するプランジャと燃料を噴射するノズルを一体化させたインジェクタから構成される高圧燃料噴射装置。空気と燃料の混合を良くし、燃費の向上、PMおよび黒煙の排出量の削減に寄与する。(GE13系エンジンに採用)

    ※EGRおよびEGRクーラー
    EGRは、排気ガスを燃焼室に循環することにより、燃焼温度の上昇を抑え、燃費向上とNOxの排出量低減を両立する。(GE13系、RH8系、RH10系エンジンに採用)
    EGRクーラーは、排気ガスを冷却して燃焼室に循環することにより、より最適な燃焼温度にして、更なる燃費向上とNOxの排出量低減を両立する。 (RH8系、RH10系エンジンに採用)

(2)優れた乗り心地
a. 「E-SUS CABIN」の標準装備

  • キャビンの振動を大幅に低減する、電子制御キャブサスペンションシステム「E-SUS CABIN(イー サス キャビン)」を現行車に引き続き全車に標準装備した。乗り心地を格段に向上し、ドライバーの疲労を大幅に軽減する。(車載車を除く)
    ※E-SUS CABIN: Electronic damping control SUSpension of CABIN
    キャビンの挙動を3個のGセンサで検知し、キャビンを支える4本のショックアブソーバの減衰力をコンピューターがリアルタイムにコントロールし、キャビンの姿勢をほぼ水平に保持するシステム。
    トラクタのキャビンの振動は、牽引するトレーラからの入力によりカーゴ車に比べて大きく、ドライバーの疲労の大きな要因となっている。

b. フルフロート後軸エアサスの採用

  • 1軸につき4個のエアスプリングを有するフルフロート後軸エアサスを採用し、よりソフトで快適な乗り心地を実現した。(従来のセミフロート後軸エアサスは、1軸につき2個のエアスプリング)
  • エアサス車のカプラ高任意調整機構(メモリー機能付)は、カプラー高を上げ下げすることにより、トレーラーの連結作業を容易にする。


(3)快適なキャブ室内と優れた操作性
a. ESCOT-Ⅱの標準装備

  • 好評の電子制御トランスミッション「ESCOT-Ⅱ(エスコット ツー)」を現行車に引き続き全車に標準装備した。「ESCOT-Ⅱ」は、発進・停止時以外は、クラッチ操作を必要とせず、シフトレバーのUP/DONWの操作のみで変速を可能とするため、イージードライブを実現しドライバーの疲労を大幅に軽減する。(265kW(360ps)車を除く)
    ESCOT:Easy/ Safe Controlled Transmission

b. 内装の変更

  • キャブ室内は、ブルーグリーンを基調としたシート地を採用するなど、心地よい穏やかな室内空間に一新した。
  • 運転席周りは、インストパネルからコンソールまで連続したラウンドタイプとし、スイッチ類に手が届きやすい優れた操作性を実現した。
  • ドライバーシートは、エアサスシートの全車標準装備などにより、運転時はもちろん休息時の乗り心地を向上した。

c. 快適な空調類

  • 走行中に蓄えた熱量/冷気をエンジン停止後に供給する、蓄熱式ベッド/蓄冷式ベッドルームクーラーをオプション採用した。仮眠中のアイドリングが不要となり、排出ガスや騒音を削減するとともに、燃費を低減する。(カスタム車は標準装備)
  • オートエアコンと、ベッド部に温風/冷風の吹き出し口を設けたベッド空調を標準装備とした。運転席背後からの送風を加えることにより、空調効果を高めた。
  • エアコンの温風/冷風を利用して飲み物などを保温/保冷する、ホット&クールボックスを標準採用とした。

(4)キャブスタイルの一新

  • フロントリッドからロアグリルにかけて逆台形の大型グリルを配置し、力強く精悍なキャブスタイルとした。
  • 新造形のエアダム、バンパーを採用し、力強さを強調するとともに、空気の整流効果を高め燃費向上を図った。

(5)安全性の向上
a. 中期安全ブレーキ規制に適合

  • シュークリアランスを自動調整するオートアジャスタの標準採用をはじめ、ブレーキの性能を全面的に向上し、中期安全ブレーキ規制に適合した。
  • 連結時、トラクタ側の駐車ブレーキ操作のみで、トラクタ、トレーラ両方の駐車ブレーキを同時に作動可能とし、操作性と安全性を向上した。

b. EBSの全車標準装備

  • 電子制御ブレーキシステム「EBS(イー ビー エス)」を全車に標準装備した。EBSは、レスポンスの向上により制動距離を短縮するとともに、空車時、積載時を問わず常に同じブレーキフィーリングが得られる。また、システムに内蔵されたABS/ASR機能と相乗し、さらに高い安全性の確保とドライバーの負担軽減を実現した。
    EBS:Electronic Brake System

c. ハロゲンフォグランプの採用

  • フォグランプに55Wのハロゲンランプを採用することにより、照度をアップし、視認性を大幅に向上した。(従来は、35Wの白熱球)

(6)その他
a. 超低床車の追加

  • 標準車に比べてカプラ高を180mm下げて、トレーラーの荷室容量の増大を可能とする超低床車を追加した。
    (カプラ地上高1,060mm。CK-BAT、DATに設定。)

b. 角形マフラーの採用

  • 大容量の角形マフラーの採用により、マフラーレイアウトを変更し、PTOの架装性を向上した。

c. アルミ製一体型燃料タンク(400㍑)の採用

  • 新開発のアルミ製一体型燃料タンクの全車標準採用により、重量の軽減と架装スペースの拡大を実現した。(車載車を除く)

d. 海コンフル積載車の設定拡大(CK-T<4×2>)

  • ISO規格海上コンテナフル積載に対応した第5輪荷重11.0トン車、及び 11.5トン車の設定を拡大した。(ホイールベース3.18m及び3.53mの294kW(400PS)以上のエンジン搭載車)

2.発売価格 東京地区メーカー希望小売価格(消費税含まず)

車 型 エンジン最高出力 仕 様 価格(千円)
KL-CK552BHT
(4×2)
RH8
294kW
(400PS)
第5輪荷重9トン
ESCOT-Ⅱ
12,685
KL-CK482BAT
(4×2)
GE13TD
324kW
(440PS)
第5輪荷重10トン
ESCOT-Ⅱ
フルフロート後軸エアサス
13,345
KL-CW632GHT
(6×4 後輪2軸)
RH10F
382kW
(520PS)
第5輪荷重18トン
ESCOT-Ⅱ
16,475

3.国内販売目標台数
大型車「ビッグサム」のトラクタシリーズ 合 計 ・・・・ 1,700台/年

以上